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日本人の体温低下中!からだを温める食べ物と入浴方法を紹介

日本人の体温低下中!からだを温める食べ物と入浴方法を紹介

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「体を温める食べ物」
からだを温める食材や入浴方法① 一般に食べ物は南方産は×、「北」で獲れたものがいい
北方産の食べ物は体を温め(陽性食品)、南方産の食べ物は体を冷やす(陰性食品)

北方に住む人はただでさえ寒いのだから、自然に体を温める食べ物をとるようになり、また、それが育つ。南方に住む人は暑くて仕方がないのだから、そこでは体を冷やす食べ物をとるようになり、また、それらがよく収穫されるわけだ。

② 「硬い」ものは〇、柔らかいものほど×
スイカ(水)とウナギ(油)や天ぷら(油)は、ともに体を冷やし、相乗作用で冷えの症状である下痢を起こすのである。水や油を多く含むものの特徴は柔らかいということだ。したがって、柔らかい食べ物も、たいがいは体を冷やすと考えていい。

③ 「赤・黒 ・黄・橙色」のものが○
●暖色(赤、黒、黄、橙)の食べ物
赤身の肉、チーズ、卵、タクアン、塩シャケ、メンタイコ、紅茶、小豆、黒豆などは体を温める
●冷色(青、自、緑)の食べ物
牛乳、緑の葉菜、青汁、豆乳、白砂糖、パン、化学調味料、化学薬品、緑茶などは体を冷やす

④酢よりも「塩」がいい
●塩(Na=ナトリウム)の多い食べ物
塩、味噌、しょう油、メンタイコ、チリメンジャコ、肉、卵、チーズ、漬け物、根菜(ゴボウ、ニンジン、レンコン、ネギ、タマネギ、ヤマイモ)などは体を温める

●酢(K=カリウム)の多い食べ物
葉菜、北方産以外の果物、牛乳、ビールなどは体を冷やす

⑤温めも冷やしもしない食べ物に注目
玄米、トウモロコシ、イモ類、大豆、アワ、キビ、ヒエなどは、体を温めも冷やしもしない「間性」という食べ物で、黄~薄茶色の中間色をしている。いつ、どこで、誰が食べてもいいものなので、人類の主食になってきた食べ物は、みな、この間性の食べ物である。

⑥ビールより「日本酒」。白ワインより「赤ワイン」
ビール、ウイスキー(特に水割り、オン・ザ・ロック)は体を冷やす。原料の麦に体を冷やす性質があるからだ。

ただし、ブランデーやワインの原料は、北方産の果物のブドウ(間性)が原料で、アルコールの形に変化しているので体を温めるといっていい。白ワインより赤ワインのほうが体が温まるのは、色から考えてもすぐわかる。

⑦体を冷やす食べ物をとるならこの工夫
陰性体質の人が陰性の食べ物を食べたい時は、次の例のように、火を加えたり、塩を加えたりすることによって、陰性の食べ物を陽性に転化させて食べるといい。

●牛乳(白、水っぽい=冷やす)→熱を加える→チーズ(黄、硬い=温める)

●ダイコン(白、水っぽい=冷やす)→塩や圧力(重石)を加える→タクアン(黄、硬い=温める)

●緑茶(南方産、緑=冷やす)→熱を加える、発酵させる→紅茶(赤、黒=温める)…これによって、寒冷地のヨーロッパでお茶が飲めるようになった。

キュウリやスイカに塩をふって食べるとおいしくなるのも、トマトジュースに塩が加えてあるのも、この理論から考えれば、よく理解できるだろう。

先にも述べたが、いま、日本人の体温がどんどん低くなっており、低体温からくる「硬くなる病気」(ガン、血栓=脳梗塞や心筋梗塞、膠原病)や、「水の病気」(アレルギー=喘息、湿疹、鼻炎など)、「燃えない病気」(糖尿病、脂肪肝、高脂血症)などが蔓延している要因として、くり返しになるが、以下の4点を食生活の面から指摘することができる。

(1)塩分(=温める)を悪者にし、極端な減塩志向が強まったこと

(2) コーヒー、カレー、バナナ、パイナップル、レモンなど、南方産の食べ物(=冷やす)を暑い夏の時期以外にも食べていること

(3)血栓予防と称して、やたらに水分(=冷やす)をとっていること。また、清涼飲料水の自動販売機がいたるところに設置され、無造作に水分を多くとり過ぎること

(4)あまりに化学薬品(=冷やす)を服用し過ぎていることまた、家電製品(洗濯機、掃除機)の普及や交通機関の発達で慢性的な運動不足になったことも、体の冷えに拍車をかける要因であることもつけ加えておく。


7つの効果を実感! この「入浴法」
いままであげた食べ物、飲み物を上手にとって体を温めることが非常に大事であることはおわかりいただけただろう。加えて、せっかく温めた体を冷やさず、より温める生活習慣を身につければ鬼に金棒だ。

ちょっとした暮らし方の工夫で、体は温まりもするし、冷えもする。そんな工夫の方法を具体的にあげておこう。どれも簡単なやり方ばかりである。
日常生活で一番簡単に体を温める方法といえば、やはり入浴であろう。
ちゃんと湯舟につかる入浴をすると、シャワーですませる人に比べて健康面で雲泥の差が生じるものだ。

なぜなら、くり返しになるが、現代日本人の病気は「低体温症候群」といっていいからである。
入浴には、以下にあげるような7つの効果がある。

① 「温熱」の血行効果
まず第1に、温熱による血管拡張作用で血行が促進される。それによって内臓や筋肉ヘの酸素供給や栄養補給が増し、腎臓や肺からの老廃物の排泄作用も促される。その結果、血液が浄化されて疲労を回復し、病気予防につながる。

②「静水圧」の引き締め効果
日本式に肩までつかる風呂の場合、湯の水圧(静水圧)は500kgにもなり、胸囲が2~3cm、腹囲が3~5cmも縮むほどである。
この静水圧は皮下の血管やリンパ管を圧迫して血行をよくし、全身の代謝を活発にする。

特に下半身に位置する腎臓の血流もよくなるので、排尿量が増えて「水」の状態を改善し、「むくみ」や「冷え」をとってくれる。

③「皮膚の清浄」の美容効果
入浴して体温が上昇してくると、皮脂腺から皮脂が毛穴を通って分泌される。これが皮膚表面の汚れやばい菌を洗い流してくれると同時に、汗腺からの汗と混じって皮脂膜を作り肌に潤いを与えてくれるいわゆるしっとりとした肌を作る効果がある。

④「浮力」の体重軽減効果
風呂につかると、アルキメデスの原理により、体重は通常時の10分の1以下と同じことになる。

⑤「リラックスのホルモン」によるストレス解消効果
ぬるめの風呂に入ると、アセチルコリン(ホルモン)が分泌され、リラックスした時に出るα波という脳波も出てくるために、心身ともにゆったりとしてくる。文明生活のストレスからくるさまざまな心身の病気に奏効する。

⑥白血球による「免疫能」の促進効果
好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球など、白血球の働きが入浴による温熱効果やリラックス効果、血流促進効果によって高められ、免疫能が促進され、あらゆる病気の予防や改善に役立つ。

ただし、入浴すると疲れがひどくなるというくらい体力が低下している人や、病気の人には、逆効果になることもあるので要注意。入浴の効果は、すべて「気分がいい」と感じる時に表れるといっていい。

⑦血液をサラサラにする「線溶能」の促進効果
入浴の温熱効果により、血栓(脳梗塞、心筋梗塞)を溶かすために備わっているプラスミンという酵素が増え、線溶能(線維素を溶解する能力)が高まる。

つまり、風呂も上手に入れば、脳梗塞や心筋梗塞にかかりにくくなる効果がある、ということになる。


温冷浴で免疫力を上げる
免疫力を上げるには、「温冷浴」もかなり効果があります。
これも非常に簡単。

お風呂に入るときに、「お湯につかる」「水シャワーを浴びる」を交互にくり返すだけです。

こうして「温」の刺激と「冷」の刺激を交互に与えることで、自律神経のバランスとリズムが整えられ、全身の血行が著しく改善され、新陳代謝が活発になります。
また、免疫をつかさどるリンパ球も増えるという、効能抜群の方法なのです。

毎日の入浴にこの「温冷浴」を取り入れることで、免疫力が鍛えられ、ぐんぐん体が強くなっていきます。
方法は、次のとおり。

①まず「温」から始める。
②体があたたまるまでお湯につかり、水シャワーを数秒浴びるという具合に、「温」→「冷」を3セットくり返す。
③最後は「冷」で終える。


行なうのは朝でも夜でもかまいません。ただし、心臓に疾患のある方など体に不安のある方は、絶対に無理をしないでください。

いきなり水シャワーを全身に浴びるのではなく、手先・足先から始めるといいでしょう。慣れてきたら、ひざ下、太ももから下というように徐々に水シャワーを浴びる範囲を広げていき、最終的に全身に浴びるようにしていきます。

また水温も、刺激が強すぎるようでしたら、最初はぬるめくらいから始め、慣れるしたがって徐々に水温を下げていくといいでしょう。


これが体を強力に温める「プチ断食基本食」
これからあげる基本の朝食・昼食・夕食といった食生活は、体を温め、健康の維持、増進、病気の予防には絶大な効果を発揮する。

また、食べ過ぎと冷えからきている現代文明人の宿敵である肥満、高脂血症、脂肪肝、高血圧、痛風などに著効を表すだけでなく、アレルギー(喘息、湿疹、アトピー、鼻炎)や胃腸病、婦人病、リウマチや潰瘍性大腸炎などの自己免疫病などの病気も「冷え」と大いに関係しているので、この食生活を続けることによって、必ず改善に向かってくる。ガンの予防、再発や転移の防止にも有効である。

朝食
「ニンジン・リンゴジュース」だけをとる。
① ニンジン2本(約400g) とリンゴ1個(約300g)をジューサー(ミキサーではない)にかけて、約480cc(コップ2.5杯)の生ジュースを作り、これをゆっくり噛むようにして飲む。朝食はこれだけでいい。

もし、この① のジュースを飲むと体が冷えるような感じがするなら、
②「生姜紅茶」を1~2杯飲む。
生ジュースが苦手な人や、飲むと体が冷える人は、この生姜紅茶を飲むだけでもいい。
要するに、これ以外の食べ物をとらないことだ。

昼食
そば、または軽く和食をとる。
そばは、ざるそばか、またはトロロそばやワカメそばにし、ネギやワサビ、七味唐辛子などの薬味は存分にふりかける。

夕食
和食を中心に、好きなものを、好きなだけ、よく噛んで食べる。アルコール好きの人は、飲み過ぎない限り、適度に飲んでいい。

この「プチ断食」ともいうべき食生活のパターンは、慣れれば、空腹を感じたり、力が出ないといった感覚に襲われるといった心配はない。しかし、日中に空腹を感じたり水分が欲しい時は、生姜紅茶(黒砂糖またはハチミツ入り)か紅茶を飲むといい。

なぜ、この「基本食」が体を温め、万病の予防・改善につながるのか
朝食は英語でbreakfastという。これは、「fast(断食)break(やめる)食事」という意味である。私たちは夜食をとらない限り、夕食から翌日の朝までは何も食べずに過ごす。

どんなに食生活が乱れた人でも、睡眠中は何も食べない。短い時間であれ、断食をしているという状態だ。断食経験がある人ならご存じの通り、数日間の断食をした後の1食目は薄い重湯からはじめ、次に重湯、お粥と徐々に食事の量を増やしていく。

断食後にいきなり普通食を食べようものなら、嘔吐、下痢、腹痛などを起こしたり、名状しがたい不快感とだるさで身の置き場がなくなるほどつらくなったり、悪くすると腸捻転を起こしたりもする。これは休息していた胃腸にいきなり食べ物を入れると、胃腸が対応できないからだ。

それと同様に、朝食はいうならば「ミニ断食」をした後の1食目ということであるから、この考えでいえば、食べたくない人は食べる必要は毛頭ないし、たとえ食べたい人でも、高脂血症や糖尿病、脂肪肝、痛風など栄養過多病で悩んでいる人は食べる必要はまったくない。

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