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あなたはどっち?人間の体質は「陽」と「陰」に分かれている

あなたはどっち?人間の体質は「陽」と「陰」に分かれている

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人間の体質も「陽」と「陰」に分けられる。男は「陽」が強く、女は「陰」が強い。ただし、「ずんぐりむっくり、赤ら顔のおじさん」は強陽性で、男でも「色白、長身(上に拡がる状態)で、目が大きくて白髪になりやすい人」は陰性である。

陽性の体質をひと言でいうと、筋肉がよく発達した人といっていいだろう。生まれつき筋肉が発達していると首や手足が短く見えるので「ずんぐりむっくり」になるわけだ。

後天的に筋肉を鍛えた人も陽性である。人間の体温の40%以上は筋肉から出ているのだから、陽性体質の人は体が温かく、それゆえ体もよく動き、陽気で食欲も旺盛なので元気いっぱいの半生を過ごすが、一方、食べ過ぎてガン、脳梗塞、心筋梗塞などの欧米型の病気にかかって早死にする人も多い。力士がおしなべて短命であることを考えればよくわかるだろう。

逆に、陰性体質の人は、筋肉が少なく、代わりに脂肪か水分が体に多いので体が冷え、いつも肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、動悸、息切れなどの不定愁訴で悩む。病気にかかったとしても、低血圧、貧血、胃炎、アレルギー、リウマチ、うつ、むくみなどが多い。


陽性
特徴
太陽、夏、昼
赤、黒、橙、黄
男性、とくにハゲ頭、暑がり、血圧高め、筋力あり、活発、便秘がち

かかりやすい病気
高血圧、脳卒中、心筋梗塞、便秘、欧米型ガン、肺、大腸など、糖尿病、痛風

食べ物
北方産、硬い
赤、黒、橙、黄色のもの
塩、昧噌、しょう油、メンタイコ、根菜(ゴボウ、ニンジン、レンコン、生姜、ヤマイモ)
黒っぽいもの(紅茶、海藻、小豆、 黒豆)
日本酒、赤ワイン、梅酒、お湯割りのウイスキー


陰性
特徴
月、冬、夜
青、自、緑、藍色
女性、男性でも白髪、冷え性、低血圧、下痢(または便秘)、体力ない、朝弱く、よいっばり

かかりやすい病気
低血圧、貧血、胃炎、潰瘍、胃ガン、アレルギー、リウマチ、痛みの病気、うつ病、精神病、自殺、むくみ、膠原病、バセドウ病

食べ物
南方産、柔らかい、水っぽい
青、白、緑色のもの
水、酢、牛乳、ビール、ウィスキー、コーラ、ジュース
南方産(バナナ、パイン、ミカン、レモン、メロン、 トマト、キュウリ、スイカ、カレー、コーヒー、緑茶)
白いもの(白砂糖、パン、化学調昧料、化学薬品)
葉菜類


間性
特徴


食べ物
黄色のもの
玄米、玄麦、黒パン、トウモロコシ、イモ、大豆
北方産の果物(リンゴ、ブドウ、サクランボ、プルーン)


こうした陽性、陰性の体質の行き過ぎが病気を生むことになる。だから、病気の予防、治療には、自分の体質と反対の性質を持つ食べ物をしっかりとり、体質をできるだけ間性に持っていけばいいということになる。

つまり、陰性体質だったり陰性の病気にかかっている人は陽性の食べ物をしっかり食べ、逆に、陽性体質だったり陽性の病気にかかっている人は、陰性の食べ物を十分にとることで間性の体質に近づき、健康が増進し、病気の治癒にもつながっていくわけだ。

もっとも、現代の日本人は低体温の人がほとんどであって、陽性体質の人はまれである。


からだ本来の陰陽バランス
人間のからだというのはよくできたもので、食べている本人が食べ物の陰陽について知らなくても、からだに取り入れる食べ物の陰陽のバランスを、無意識のうちに調整しようとします。

たとえば、肉料理を食べたときに、生野菜のサラダがおいしく感じられ、食後に甘いデザートを食べたくなるでしょう。これは、からだが陰陽のバランスをとろうとしているからなんです。

なぜなら、肉は極陽性の強酸性食品であり、スイーツの材料として使われている砂糖は、極陰性の酸性食品だからです。極陽性の酸性食品というのは、血を汚し、動脈を硬化させ、血圧を上げ、心臓・肝臓・醇臓の機能を低下させるという、からだにとても悪い影響を及ぼします。

また、極陰性の酸性食品の砂糖は、血液を溶かして崩壊させ、静脈の流れを悪くし、胃腸の機能を低下させるという、これまたからだによくない影響を及ぼすわけです。 つまり、極陽性の強酸性食品と極陰性の強酸性食品を同時に摂ることは、からだを非常に悪い状態にし、振れ幅の大きい陰陽のシーソーで、バランスをこわしているのです。

これでは、陽性の病気と陰性の病気をそれぞれ同時に進行させることになってしまいかねません。 バランスをとったつもりが、逆に病気を進行させてしまっては元も子もありません。だから極陽性の食べ物や極陰性の食べ物はなるべく摂らないほうがいいんです。中庸のものを中心に、中庸から極端に遠ざからない範囲で、陽性のものと陰性のものをそれぞれ食べて、からだの調和をはかることが健康に近づく秘訣です。

ところで味噌、しょう油、自然塩は極陽性ですが、こちらは造血と浄血作用のあるアルカリ性食品。同じ極陽性でも、肉、赤身の魚、卵などとはからだに及ぼす影響が天と地ほど違います。陽性のアルカリ性食品は血をきれいにするだけでなく、造血作用、再生作用もあり、体温を上げて新陳代謝を活発にする働きがあります。

からだが流れる血液がよくなったら、細胞も元気になる。細胞が元気になってくると内臓も元気になってくる。内臓が元気になってくるとからだ全体が元気になってくる。 からだが元気になると、今度は考え方が変わり、そして生き方が変わってくるんです。

味噌、しょう油、自然塩を調味料の基本として、中庸近くのものを一汁一菜で食べているのが、からだにとって一番いいんです。

また、陰性の野菜を食べるときも、陽性の火を使い、陽性のしょう油や味噌で調理したり、生で食べるときも陽性の塩をかけたりすれば、陰陽のバランスがとれるし、口に入れたときの味もよくなります。このように、食材そのものの陰陽だけにこだわらず、調理方法や調味料を工夫することで、自分のからだにあった状態に料理していけばいいんです。

食べ物の陰陽を知り、自分のからだの陰陽を感じ、そのときのからだの状態に応じた料理をする。この秘訣をちゃんと覚え、毎日の食事に取り入れさえすれば、自分のからだを立て直すことができるんです。



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