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精密検査で死ぬリスクもある!レントゲンやCT検査で被ばくする

精密検査で死ぬリスクもある!レントゲンやCT検査で被ばくする

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検査で死亡することがある

健康診断やがん検診などで異常が見つかれば精密検査を勧められ、胃カメラの検査、バリウム検査、CT検査、MRI検査をされることがあります。

しかし、これらの検査で死亡することもあるのです。胃カメラなど内視鏡検査の場合、カメラで胃や腸に穴を開け腹膜炎になったり、胃や腸の壁を傷つけ出血したり、検査前の投薬でショックを起こしたりすることがあります。最悪の場合は死亡することもあります。

簡単な検査のようでも、これらの検査を受ける場合や胃カメラを飲む場合は、たとえ確率が低くても死亡する可能性を覚悟して受けるべきです。

レントゲンやCTなどの検査で受ける放射線被ばくによって、発がん性は確実に高くなります。日本でがんになる人の3.2%は医療被ばくが原因と推定されており、調査した欧米15か国中、最も高くなっているのです。

また、職場での定期検診や人間ドックなどの健康診断をするのは病気を早く発見して、早期治療をすれば少しでも元気で長生き出来ると思うからでしょう。

しかし、残念ながら健康診断が病気の予防になったり、死亡率が減るという医学的なデータはありません

何の症状もない人が血液検査や血圧測定やレントゲン検査などをすると、現在の基準値であれば多くの人が、1つくらいは異常値と診断されてしまいます。しかし、異常値でも病気とはいえませんが、精密検査を勧められます。

健康な男性を医師が食生活、運動、禁煙などの生活指導を行ったグループと何も生活指導をしなかったグループを追跡調査したフィンランドでの研究では、生活指導を行ったグループの方が死亡数が多かったと述べています。

いろいろな要因が考えられますが、異常値を発見されて病気にされ、薬を出された弊害や病気にされた精神的なストレスなども大きな要因でしょう。

どうしても不安だから健康診断をしたいという人がいると思います。その場合、健康診断を受けた結果に対して適切な生活指導をしていれば、このような死亡率の差は生じなかったでしょう。

がん検診を毎年受けて異常がなく、安心している人は少なくありません。しかし、「がん検診の多くは有効性が証明されていない。がん検診を受けても受けなくてもがんになる確率も死亡率も変わらないという研究がある。

であれば、がん検診を受けることによって生じる放射線などの有害性や経済性を考えると受けない方がよい」と述べています。


CT検査は胸部X線の数百枚分の被ばく
市民グループの「高木学校」が医療被ばく記録手帳を販売しています。病院でレントゲンやCTなどの検査を受けた時、医師に記入を依頼するか自分で書きこむもので、医療被ばくによる危険性を患者自身に認識してもらおうと作られたものです。

頭部から骨盤までのCTを1回撮ると最大で胸部の単純レントゲン写真650枚分になることがわかります。安易にCT検査を受けない方がよいでしょう。

病院にとってはCT検査の機械は高額なため、毎月支払うリース料を考えるとCT検査の経済的なノルマが決まってきます。ノルマを達成できなければ赤字になってしまいます。

よって必要性の低い患者さんにも、CT検査をしたがるのです。このような仕組みにしている保険医療制度が悪法なのです。CT検査を受けるのであれば、発がん性を覚悟して受けなければなりません。


健康診断を受けると病人にされて、薬漬けにされる
2008年4月より40歳から74歳までの公的医療保険加入者を対象に、特定健康診、いわゆるメタボ健診が始まりました。メタボ予防は、将来の生活習慣病の重症化、その延長線上にある「3大疾患(がん、心臓病、脳卒中)」を予防することが主旨です。

本来メタボ健診は、「受診者が自分の体の状況を把握する指標」として位置づけるべきもので、数値に対して神経質になって余計な治療を受けるためのものではありません。

そもそも、メタボの基準、そしてそれに対する対処法には、医療従事者のなかでも賛否両論があるのです。ところが、実際は基準値を少しでも上回れば「要治療」とされ、大量の薬を飲まされるなど、余計な治療が行なわれているのが実情です。

これでは、生活習慣病を予防して医療費を減らしていくというよりは、病気か病気でないかのグレーゾーンの人を掘り起こして薬漬けにしていると言えなくもありません。

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