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病名が先?病気が先?昔より増えた病名。なぜ人は病気になるの

病名が先?病気が先?昔より増えた病名。なぜ人は病気になるの

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なぜ人は病気になるのか
病気が治ったと思っても、また病気になる人がいる。それはこころが改善されていないためであり、病気はつまり、こころの問題、意識の問題です。
「こころ」「意識」と「病気」それらがどう結びついているのか。

まず、病気とは何なのか。そこから考えていきましょう。
病院のなかには、たくさんの診療科目があります。

内科、外科、整形外科、心臓外科、脳外科、小児科、婦人科、耳鼻咽喉科、循環器科、皮膚科、眼科、泌尿器科、精神科、歯科…。細分化されたたくさんの科があります。

こんなにも多くの診療科目ができたのは、近年になってからではないでしょうか。むかしはもっと少なかった。というのは、病気も少なかったからです。

アトピー性皮膚炎、花粉や食物、衣類によるアレルギーなども、こんなにひんぱんに耳にするようになったのは、最近のこと。ストレスや現代病なる言葉を日常的につかうようになったのも、ここ十数年のことではないでしょうか。

こうしてみると、以前はなかった病気が、いまに至るまでに次第に増えてきたことがわかります。つまり、現代は病気が多すぎるのです。

もし、このままの状態が続いていくなら、今後ますます病気も病名も増えていくでしょうし、健康な人をさがすのが難しくなるかもしれません。病気というものは、「字の病」「気の病」だと思っています。

アトピーもそうですが、「いつからそんな病気ができたの?」というなじみのない病名を、あるときからいろいろなところで見たり聞いたりしだすものです。するといつのまにか、その病気が一般的なものになってしまいます。どうしてでしょうか。

何かひとつの症状をつきつめていったとき、そこには共通する傾向性があった。それで、特定の病気として病名がつけられ、病気が成立してしまった。病気が成立すれば、人の耳にも目にもその名前が入ってきます。名前があるのとないのとでは、わたしたちの受けとめ方も違ってくるでしょう。

病名があると、その病気を意識するものです。すると、その傾向性はますます強くなり、病気は進行します。同時に、広く泄間の人たちにも名を知られるため、同じ病気が増えてしまうのです。

字として、言葉として病名が成り立つと、それを意識する。自分もなるのではないかと心配したりする。そして、病気になる。「字の病」「気の病」とは、こういうことなのです。

病気が先か、病名が先か。鶏と卵はどちらが先かの論争になってしまいますが、近年になって増えてきた病気は、だいたい「字の病」「気の病」に当てはまると思います。

ガンもそのひとつでしょう。かつては、ガンなどという病名もなかった。「ガンって、何?」といっていました。そういっているうちはガンも少なかったのに、いまでは、何でもガンです。

糖尿病もそうでしょう。ある程度の年齢になると気をつけなければいけないといわれだし、検査が行われるようになりました。

そうなってから、いわれるとおり、ある程度の年齢になると糖尿病になる人が増えたように思います。字として、言葉として、病名があるから病気になる。病名が多いから病気が多いのです。


病気の原因はその人自身
この人の病気の原因は何だろうと見ていくと、かならず、何かしらのダメージに行き着きました。

ただ、ダメージが返ってきて「病気」になるといっても、そのあらわれ方はさまざまです。病気には、からだの病気と人生の病気があるといいました。

その人にとって、いちばんダメージが大きいものが健康を害することなら、身体の病としてあらわれるでしょう。

でも事業経営者にしてみれば、いちばん大きなダメージは会社の経営不振かもしれない。そうすれば、倒産という病気としてあらわれるかもしれない。

どういう形で出てくるかは、人によりけり。ただ、どんな形にしろ、その人が与えた何らかのダメージは返ってくる。返ってくるものが、「病気」というわけです。

では、どうしてダメージを与えてしまうのか。いいものだけを人に与えていれば、とても幸せなはずなのに、なぜ悪いものを人に与えてしまうのでしょう。

ダメージを与えるのは、言葉や行動によってです。それは、どこからきていますか。あなたに何かをいわせたり、させたりするのは、誰ですか、何ですか。そうさせるのはあなた自身ではありませんか。あなたのこころが、言葉や行いにあらわれるのではありませんか。

これが、病気の原因はその人自身、その人のこころにあるということなのです。

「わたしは大丈夫。いままで生きてきて、人にイヤな思いをさせたことなんて、一度もないから」という人もいるかもしれません。

でも、その人の親や先祖の時代はどうだったでしょうか。もしかしたら、何かあったかもしれない。

ある人にイヤな思いをさせたかもしれないし、恨みをかうようなことをしたそういったことが、子供の代、孫の代になって返ってくることもあります。

だから、人にダメージを与えてはいけない。誰に対してもやさしく、また親切であってほしいと思います。


こころがネガティブに働いたとき、からだにも悪い働きをもたらす病気が「気の病」というのには、もうひとつの理由があります。それは、「気」ですから、病気になる人の「気」、つまり気持ち、意識、突き詰めれば、こころに原因があるということです。

健康そうに見えた人が突然、脳梗塞で倒れたり、ガンにおかされたりします。あるいは、子供のころから生まれつき心臓が悪く、病気がちだったりということがあります。どうして、そのようなことが起こるのでしょうか。
それらは、こころと関係していることが多いのです。

本気で病気を治そうと決意した末期ガンの患者さんたちが、長生きしている例がたくさんあります。こころがポジティブに働いたとき、からだにも良い働きが起こる。逆にこころがネガティブに、悪い方向に働いたとき、それはからだにも悪い働きをもたらします。

からだへの悪い働きとは、つまり病気になることです。
「わたしはいい考えをしているから大丈夫」という人もいるかもしれませんが、あなたはいいと思っていても、人はどう思っているかはわかりません。

本人はいいと思ってやっていることが、ひとりよがりの身勝手な行動だとしたら、ほかの人は大変傷ついているかもしれません。
他人にとってはどうなのか。そこが病気と深くかかわる部分です。

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